日々のご飯、ときどき音楽

ツアーで一番の暑さだった、今治。

酷暑の中、せっかくやって来たので
くらくらしながらも今治散策。


古さが残るこじんまりとした街。

今治を歩きながら気づいた。
私は、寂れた雰囲気のある街がとっても好きだ。

普通なら見向きもされないような、寂れた商店街。
ななめになった看板、営業してるのかどうかわからない店、
廃墟や、今にも崩れそうな建物。

さびれていると言えばそれまでだが
そこには、人が住み、集まり、賑わった時期が確かにあって、
今は、新しい物、若い物にその座を譲り
ひっそりと晩年を迎え、たっぷりとした哀愁、郷愁に満たされている。
なんとも味わい深いじゃないか。

アッパーな音楽が苦手、懐かしさを感じる音楽が好み
という、自分の音の趣味に似ているような気もする。

今治も、先日歩いた三原にも
私の好きなその雰囲気がある。

だって駅前からこんな感じだ。




いい絵だなあ。


ところで今治といえばタオルの生産日本一が有名ですが
地元では焼鳥がとっても愛されているのです。

串に差さず、鉄板に押し付けて焼くのが今治流。
甘辛いタレが絶妙。

こじんまりとした街に５０軒もの焼鳥屋。
ぜひ食べ比べして欲しいです。
とても美味く、かつ庶民的お値段。


さて、肝心のライブは
焼鳥屋さんにも連れて行ってくれた
心優しく（そしてとっても面白い）マスターのいる
ぶりきのがちょう。

音が良くて、とてもやりやすく
このツアーで一番良いセッションだったと思います。

なかなか行く機会のない今治ですが
寄れる場所もできたし
さびれ具合と焼鳥を堪能しに
また寄りたい街です。