良原リエ / trico! / small color
少し前にアップした
small color「In Light」のレビューが載った
フランスの雑誌の内容が
ようやくわかりました。

出版社の方が、フランス在住の学生さんに
頼んでくれました。どうもありがとう!

+++++

12kが傘下にあったレーベル、Happyに終止符を打ったのは
最近の話だが、日本人デュオSmall ColorのアルバムIn lightを聴くと
それがとても残念に思ってしまう。
なぜならこのアルバムはリスナーをハッピーにしてくれるからだ。
なぜならここには至純のポップと
冒険的な音を巧みに組み合わせた音楽があり、
聴いた者の胸いっぱいにこのうえない幸福が広がるからだ。

その本質もあくまでも日本的で、
それは例えば足 の下の床、手の中で熱る茶碗、点滅する灯、
日常のささいなことを日本人ならではの禅的(?)観察でとらえ、
そしてギターとアコーディオンの軽やかなメロディー、繊細に響く電子音、
ボーカルのリエ・ヨシハラの甘く魅惑的な歌声からは
誰もが幸運と平穏をイメージすることだろう。

喜び、悲しみ、愛、死、生のすべてが
In Lightとういうアルバムに入っており、
しかもそのあまり精妙すぎる、大胆にもなりかねない一瞬一瞬が、
逆に調和して、ずっとみていたい夢へとなる。

+++++

ハッピーな気持ちになってもらえて良かった。
よくsmall colorの音楽は、まったりしているとか、
悪くいうと暗いと言われることが多かったのですが、
曲のみなもとはいつも幸せだったり、美しいものだったりで
決して暗く創ろうだなんて、一度も思ったことはなく、
そんな矛盾をどうしたら良いのかと思っていました。

でもちゃんとハッピーを感じてくれる聴き手もいるのだ
ということを知ることができて嬉しい。
CDをリリースした甲斐があったなあと
感慨深い気持ちになります。

wクロセージ1

時間をかけて育て、ようやく今年の冬に花をつけた
サルビア ディスコロール。
遠慮がちにのぞいた、黒い花が美しいです。

これもまた音楽のみなもとのひとつ。
日常にある美しいもの。
やっと咲いたことの幸せ。
  • ライブドアブログ