良原リエ / trico! / small color
ツアーから戻って、頭の中の整理がまだうまくいっていなくて、
書きたい事がやまほどあるのに、手をつけられないままです。

おかげさまで、演奏はたくさんさせてもらっています。
横浜ズーラシアでは、去年の夏に引き続き
子供達相手に奮闘してきました。

子供達は、反応に嘘がないので、とても面白い。
楽しいか、楽しくないか。それだけ。
動物的な感覚がまだ残っているみたい。

わかったをふりをしないし、無理にわかろうともしない。
社会に出て、理性を身につけて大人になると、
初めてみるものや、自分のよく知らないことを
頑張って理解しようとしたりする。
もちろんそれは悪いことではないのだけど、
本当は理解しなくてもよくて、ただ楽めればそれでいいはず。
そんな風に音楽に接することができたら、もっと面白いはず。

ヨーロッパで演奏したとき、演奏終了後、
いろんな人が感想を伝えてに来てくれたのだけど、
ただただ好きですとか、すごおく楽しかったとか、
ラブリーとか、ビューティフルとか、マーベラスとか、
ああ僕もポエムを書きたくなったとか、こんな音楽を聴けて僕はラッキーだとか、
顔をほころばせながら、とにかく心が動いたんだと
言ってくれる人が多くてびっくりしました。

日本だと、
トイピアノを差してあの楽器は何ですか?とか、どこで買うのですか?とか、
オオニシのギターのループはどうやっているのですか?とか、
何のエフェクターを使っているのかとか。
もちろん良かったという言葉も頂くけれど、それより先に質問なんです。

この違いはなんだろう。
きっと気持ちを表現することが、苦手であろう
日本のオーディエンスの心を動かせてない私達が未熟なんだろうな。
質問なんてさせる気持ちにならないくらい、動かさなきゃならないのだと思います。

でも今回、ズーラシアでの子供達は皆楽しそうだったから、
なんとか心を動かせていたかな。

心を動かす音楽を。理屈なしに楽しめる音楽を。
日々頑張らないととズーラシアにて思うのでした。

zoo

そういうわけで、楽器のケースに囲まれて、
子供の心をつかむべく、ネタを仕込み中の私です。
スタッフの方の盗み撮りです。

真剣です。

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